2025年金制度改正のポイントはこれ!

学び塾長
5年に一度行われる年金制度の見直し。2025年はその見直しの年です。今年の見直しポイントは5つ。その内容を見てみましょう。
Contents
1 社会保険の加入対象を拡大
これまでの加入対象
- 年収106万円以上
- 従業員51人以上の企業
- 週20時間以上勤務 の3つを満たす方が加入対象
改正後の加入対象
年収106万円以上条件の撤廃従業員51人以上の企業条件の撤廃- 週20時間以上勤務 を満たす方が加入対象
2 在職老齢年金の支給停止基準額の見直し(引き上げ)
これまでの基準額
給料+年金が50万円を超える場合,50万円を超えた金額の半額が年金から減額されます。
例えば・・・
給料45万円、厚生年金10万円の場合
給料45万円+厚生年金10万円=55万円
基準額50万円を5万円超えるので超える5万円の半額2万5千円が厚生年金から減額されま
す。したがって、年金額は10万円−2万5千円=7万5千円となります。
改正後の基準額
基準額が50万円→62万円に引き上げられます。
上の例を新基準に適応すると・・・
給料45万円、厚生年金10万円の場合
給料45万円+厚生年金10万円=55万円
基準額は62万円なので基準内に収まっており、厚生年金は減額されません。
3 加給年金と子の加算の改正
これまでの加給年金と子の加算
加給年金は年下の配偶者を扶養している場合、年額40万8100円
子の加算は2人目まで年額23万4800円、3人目以降7万8300円
これからの加給年金と子の加算
加給年金は年下の配偶者の扶養している場合、年額36万7200円に減額
子の加算は対象の子全て年額28万1700円に増額
4 iDeCoの拠出上限額の引き上げ
第1号被保険者6万8000円 → 7万5000円に引上げ
第2号被保険者2万3000円 → 6万2000円に引上げ
5 厚生年金保険料の引上げ
これまでは月収65万円以上の人は年金保保険料も年金額も一律。これからは65万円を越える部分も年金保険料に反映され、支払年金保険料も受け取り年金額も収入の額により増額されます。
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